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World Chemistry Journal

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完全なバイオマスプラスチックの合成

要約

ヨーロッパの研究チームが、完全な再生可能プラスチックの合成を明らかにした。

プラスチックの需要は、2050年までに4倍の10億トンになると見込まれており明らかな環境負荷になっている。

イタリアのトリエステ大学Lucia Gardossi氏率いるチームは、酵素触媒重合による再生可能ポリエステルの合成を製造した。特に、合成のすべての過程で持続可能であることを意識している。

原料は砂糖の微生物発酵物、触媒に酵素と生分解タンパク質、最後に米殻(廃棄物)を使用する。再生可能な素材と触媒に加えて、合成過程も低エネルギー。通常の金属触媒の場合、溶媒を150℃に加熱する必要があるが、酵素触媒を使って50℃で合成することができ、その差は明らか。

1,4-butanediolをポリエステルに重合し、その過程で、ノーベル生物情報賞の方法を以て酵素を選択し、様々な統計から酵素合成過程を最適化したという。

イギリスヨーク大学の環境化学専門家Thomas Farmer氏によると、通常の研究は一部の視点にアプローチしていくが、トータルアプローチに驚愕した。この研究結果は全て環境化学に応用できる、と再生可能プラスチックの将来に期待を示した。

 

www.chemistryworld.com

 

感想

材料は、砂糖・タンパク質・酵素・米殻。となんとシンプル。製造過程はイメージだとパン作り?全然わかってない笑。が、米殻を使うというのが日本としてとても経済的で良い。

現在使われている主なバイオマスプラスチックはトウモロコシとサトウキビからできるポリ乳酸(PLA)。ゴミ袋・農業用資材・ケータイやPCの包装など、生分解性も耐久性も兼ね備えている。これを超えられるのか?

それはともあれ、フランスでは法律で今年7月にプラスチックゴミ袋が禁止されて、2020年には使い捨てプラスチック食器・容器を禁止する。

そのためにバイオマスプラスチックの開発は待ったなし。量産化が楽しみ。

 

フランス都市部にエコカー以外入れない法律もできて、ドイツはとにかくエコ大好き国だし、ヨーロッパは意識が高くていいね!とりあえず法律作ってそれに技術や運用を追いつかせるスタイルが潔くて好き。