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World Chemistry Journal

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ミラクル素材-グラフェン-水質汚染の可能性

水中生物にとってグラフェンが毒であると証明した。

Beihang大学のWenhong Fan氏が、グラフェンの水中微生物への影響をみたところ、生態系を崩壊している可能性があることを発見した。

グラフェンはカーボンナノマテリアルの典型的例として近年広く研究されていて、材料化学、電子工学、薬学のフィールドでとても有望とされているが、水生物への毒性についてはきちんと問題視されてこなかった。

Fan氏のチームはカーボンナノマテリアルの水中利用を辞め、ミジンコをモデルに水汚染の影響を調べた結果、グラフェン0.5ml/l以上の濃度で21日間過ごしたことで明らかにミジンコの成長と生殖が弱まった。これはミジンコの表面にグラファイトが吸着したことによると推測した。

他のカーボンナノマテリアルバックミンスターフラーレン(C60フェラーレン)、単層カーボンナノチューブ、多カーボンナノチューブを含む)は影響が穏やかと証明された。

グラフェンが長期間において生態系へ影響する1つの証明である。

 

エキスパートの見解

北京師範大学、環境科学教授のXinghui Xia氏は「グラフェン素材の環境アセスメントにおける重要な参照となる研究結果である。」と評価し、

Fan氏は以下のように述べた。

「この結果はグラフェンの確かな環境毒性の影響を理解するためにとても実用的な情報を与えた。研究結果は警鐘を鳴らした。グラフェンの技術革新に関して全て理解する前に、その毒性を取り巻く不確実性は解決されるべきだ。」

多くのグラフェン素材が特定の用途に合わせて化学的に表面を改良してマーケットに参入している。Fan氏は調査をもとに、そのような改良品の毒性影響についてさらなる研究をすすめる。

 

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